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https://ishare-emh.com/report/819/view-full

~~~ IR説明会Q&A要旨 ~~~

Q: モッピーでは金融系の広告案件が好調ということだが、具体的にはどのような案件が好調だったのか。
A: 昨年の4Qから新NISA開始によるものと思われるトレンドがある。それによって、ネット証券の口座開設に関連する金融系の広告案件が好調であった。またクレジットカードの新規発行といった広告案件も好調だった。

Q: (先の質問に関連して)新NISAは年始以降、落ち着いてきた印象があるが、貴社の肌感を教えてほしい。
A: 複数のネット証券から広告予算を割いていただいており、広告主様からの需要は継続している印象を持っている。

Q: モッピーの粗利率が改善した背景について教えてほしい。
A:広告の仕入れルートを、自社の広告代理機能であるAD.TRACK経由にリプレイスしたことが背景にある。その結果、弊社のテイクレートが上がり利益率改善につながった。広告仕入れのうちAD.TRACK比率は、現在適切な水準まで引き上げることができたと認識している。

Q: AD.TRACKとモッピーは、どのように連携しているか。
A: AD.TRACKはASPとしての役割を果てしており広告の仕入れを担当している。モッピーに掲載されている3,000~4,000件の広告を掲載するために広告主との交渉や段取りを行っている。

Q: モッピーの広告仕入れのうちAD.TRACK比率はどのくらいか。
A: 具体的な数字は言えないが、だいたい半分ほどである。

 

Q: リユース事業は他社と業務提携を行ったようだが、今後このような取り組みは増えるのか。
A: モッピーはユーザーの広告の利用によってポイントを付与するアフィリエイト収益が大部分を占めている。モッピーリユースのような広告利用以外のサービス利用によるポイント付与についても取り組んでいきたい。

Q: モッピーのアクティブユーザーは順調に積みあがっているが、ARPUが緩やかに下落傾向である。今後の見通しはどうか。
A: モッピーを立ち上げた当初に比べ、ポイントサイトの規模が相応に大きくなり、他社サイト等を併用したユーザーや、ポイ活を始めたばかりのようなライトユーザーが増加してきたと考えられる。このため、新規ユーザーは増えている一方で、一人当たりの広告利用は少なくなっているため、ARPUが減少傾向にある。現在はMA(マーケティングオートメーション)ツールの活用によってよりユーザー属性に適した広告を提供することで、ユーザーの広告利用率を上げて売上高を伸ばしていきたいと考えている。

Q: ゆめみの受注改善は今後も続くのか。
A: 危機感を持って営業活動のテコ入れを行ったことが奏功し足元の受注は改善した。一方で競争環境が激しい中で選ばれていく必要があるため、今後も継続的に営業活動に注力していく必要があると考えている。

Q: (先の質問に関連して)国内DX領域では需要が旺盛だと言われているが、ゆめみの受注が低調だった原因は何か。
A: ゆめみが誇る技術力や提供する価格帯が劣ったというわけではなく、数年前と比較してDXのシステム開発を行う競合が増えたことが原因だと考えている。

Q:貴社がD2Cのビジネスモデルを展開する理由は何か。
A: モッピーを基盤として垂直統合を行ってきたことが背景にある。弊社が記事広告型メディアやAD.TRACKを含めた事業拡大をしていく中で、一般消費者向けのサービス展開をしているクライアントの広告を扱う機会が増え、関連するプロモーションに関するノウハウや経験が社内に蓄積された。それらを商品企画や開発に活かせると判断したためD2Cへの参入を決めた。

Q: マーキュリーの暗号資産保有状況とPLへの影響について教えてほしい。
A:取引流動性の確保、収益を暗号資産建てで受け取る等の理由により、暗号資産を一定量自己保有しているが、保有状況については、詳細は控えさせていただいている。
 マーキュリーの収益構造は大きく分けて、スプレッド収益(暗号資産販売所としての取引高に基づく手数料収益)、運用サービス収益(ステーキングなどの運用サービス)、暗号資産評価損益(保有している暗号資産の時価評価による損益)から成り立っている。
 スプレッド収益や運用サービス収益については、これらの報酬を暗号資産建てで受け取るため、暗号資産価格の変動が円換算での収益額に直接影響する。

Q: 直近の暗号資産価格の上昇が与える影響について教えてほしい。また、トランプ大統領の就任が決まることなどが影響して仮想通貨事業は追い風であるが、今後の貴社事業の見通しはどうか。
A: 暗号資産で代表的な銘柄であるビットコインは足元で1,400万円(2024年11月時点)を超えるような価格上昇をしている。このような暗号資産価格の上昇は暗号資産関連事業に対して、確実にプラスの影響を与える。
 自己保有する暗号資産は、月末時点のレートで時価評価されるため、暗号資産の価格が上昇した場合、その評価益としてプラスの影響が営業収益(売上高)に計上される。
 なお、持分法適用関連会社であるビットバンク持分法損益に関してはPLにおける経常利益以下の項目に反映される。

Q:SBIグループもステーキングサービスを行っているが、マーキュリーの差別化、優位性、戦略等を教えてほしい。
A: マーキュリーが運営する「CoinTrade Stake(コイントレードステーク)」は、取り扱っている銘柄の数やシステムの使いやすさや応答速度の速さが挙げられる。今後もサービス向上を目指し、ステーキング対象銘柄数を増やし、よりユーザーフレンドリーなシステムを構築することに注力していく。

Q: なぜ株主優待で贈呈する暗号資産をイーサリアムとジパングコインにしたのか。
A: 前提として、今回の株主優待は暗号資産を活用した資産運用をしたことがない方にも体験していただきたいという思いが込められている。
 イーサリアムはビットコインに次いで時価総額が大きいことで比較的馴染みがあるという点、ジパングコインは国内で初めて金価格に連動する画期的な銘柄である点により、今回の暗号資産の贈呈銘柄に選定した。
 弊社株主優待の受取りには、マーキュリーが運営する「CoinTrade」を利用することになっているが、イーサリアムとジパングコインは、それぞれステーキングサービスとレンディングサービスといった運用サービスの対象となっている。株主優待で振り込まれた暗号資産はそれらのサービスを通して運用することができる。

Q: 暗号資産贈呈の株主優待は来年も継続するのか。
A:株主の皆様に弊社の事業理解を深めていただきたいという観点では、継続することが前提である。

Q:多数の事業を展開しているが、どの事業が中期経営計画の成長ドライバーとなるのか。
A: 特定の成長ドライバーはない。ポイントは安定的に成長しているが、ブロックチェーンは成長性が大きい一方でボラティリティが高く、D2C・ファクタリングは積み上げ型に成長していく。このため、それぞれの事業の特性や成長の方法に合わせることを考えている。

Q: モッピーに関して、広告主に悪徳ワンルームマンション投資会社が多い印象がある。広告主の質に関して、どのような社内コンプライアンス基準があるのか知りたい。
A: ご質問に関してどちらの広告を指しているかわかりかねるが、他社メディアが広告掲載をする前に行っているように、弊社も広告掲載に際してはすべての案件にネガティブチェックをさせていただいている。少なくともこれらチェックを通過した企業・広告のみが掲載されている。

Q:モッピーはまだポイント還元率を上げられる状態なのか。
A: ポイント還元率を上げられる余地があるかという話であれば、足元で粗利率が改善しているので余地が全くないわけではない。しかし、モッピーは弊社にとってキャッシュカウの存在である。拡大再生産という観点より、モッピーで得た収益はモッピーを含む弊社の複数事業に投資していく必要があると考えている。そのため、得た収益をすべてポイント還元に回すことが必ずしも良いとは思っていない。
 ポイント還元率は広告主との交渉により決まる。弊社が広告主に、両社にメリットがある提案を差し上げ、ご納得いただければ、良い条件でユーザー様にポイント還元をさせていただくことができる。そういう意味での営業活動に注力していく。

Q: 広告主、会員の登録者数は今後も伸びていくのか。それとも、粗利率を上げていくのか。
A: 会員数は継続して増やしていきたいと考えている。その中で、現在多くなっているライトユーザーにより多くの広告に触れてもらうことが現在の目標である。

 

Q:マーキュリー口座は手数料、維持費がかかるのか。
A: マーキュリーが運営している「CoinTrade」については、口座開設において手数料や維持費はかからない。

Q: 貴社の重点成長事業はフィナンシャル部門へ注力するのか。それとも既存事業とのバランス重視なのか。
A:両方を伸ばしていく方針である。

Q:株価対策で今後考える施策はあるのか。
A:弊社としては適切な評価が株価に影響することを望んでいる。その一方で、投資家の投資判断は多様であることも理解をしている、このため、株主還元を重要視している投資家には株主還元で応える必要があると考えている。利益とのバランスを取りながら、可能な限り投資家の皆様のご期待に応えていきたい。

Q: 持ち分法適用会社が上場準備とのことだが、その会社はビットバンクか。
A:ビットバンクである。

Q: ビットバンク上場後も持分会社の状態は維持できる見込みか。
A:現時点では未定である。

Q:ピットソールやオイグルトは具体的にどういう商品か。またD2C好調の理由を教えてほしい。
A:ピットソールは外履きの靴の中に入れるインソールであり、特許技術を採用し、歩行姿勢改善や痩身をサポートする商品である。オイグルトは腸内環境改善サプリであり、健康状態を維持することをサポートする商品である。D2Cが好調である背景にはいくつか理由があるものの、インフルエンサーを活用したマーケティングやユーザーのニーズに寄り添った商品展開が支持される理由だと考えられる。

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